資料館だより

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特別編 中種子町郷土誌17 「自然災害①」

 9月29日から30日にかけて種子島に接近した台風24号により、収穫が始まったばかりのからいも(さつまいも)は、葉っぱが粉々にむしり取られ、間もなく収穫が始まるサトウキビもなぎ倒されて大きな被害を受けました。農作物以外にも、停電や家屋の損壊、倒木などが発生し、町内のいたるところで後片付けをする姿が見られました。
 今も昔も自然災害が多く発生する種子島。ここでは、種子島と中種子町の過去の自然災害について記載したいと思います。
 種子島家譜(以下、家譜)にみられる種子島の自然災害を見てみると、万治3年(1660年)以降の記録のみで風雨・旱(ひでり)・蝗(いなご)の災害や、疫病・疱瘡(ほうそう)による人畜の死亡などが多く記載されています。家譜に大風あるいは暴風とあるのは、季節的に見てほとんど7月・8月(旧暦)に集中いていることから台風(※日本で台風という呼称・表記が定まったのは昭和31年(1956年)のことです。明治時代末頃に颱風(たいふう)という言葉が生まれたとされており、昭和31年の同音の漢字の書き換えの制定に伴って、台風と書かれるようになりました。)みられ、それは大雨を伴って洪水・土砂崩れといった災害を起こしています。また大風は潮風を吹き付けるので農作物の被害を一層大きくしています。南種子町の西之や島間では、現在も潮風・潮水による災害よけと、五穀豊穣を願って「潮祭(しおまつり)」を行っています。(※種子島の他の地域でも、規模こそ違いますが、「潮祭」を行っている地域はあるようです。)

11月8日は「いい歯の日」

 歯科保健活動における食育の推進として、8020運動推進員は乳幼児健診や料理教室などで、80歳になっても自分の歯を20本以上保つための「8020(ハチマルニイマル)運動」を行っています。主な内容としては、大型紙芝居を使用した虫歯予防の話や口腔体操、ジュースやお菓子に含まれる砂糖の量クイズなどです。
 一口30回以上噛むことを目標とした「噛ミング30(カミングサンマル)」を目指して、小児期から高齢期までよく噛むことを意識して普段から食事を摂りましょう。
 今回は、乳幼児健診で配布しているカミカミおやつを紹介します。
〔作り方〕
①いりこは皿にほぐし、ラップをしないでレンジに約2分間パラパラになるくらいかける。
②Aを鍋に入れ、よく煮立ったところにいりこを入れ、よく混ぜ合わせ、火を止めてからすり白ごまを
 入れてよく混ぜ合わす。
③バットに広げて冷ます。
※だし汁に使った後のいりこでも良いです。
〔材料〕
カリカリいりこ(10名分)
いりこ(小)      100g
(  A  )
砂糖       大さじ3
濃い口しょうゆ  大さじ1
酒        小さじ1
みりん      大さじ1
水        大さじ1
白ごま      大さじ4