資料館だより

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 前号で紹介したように「他抜き(たぬき)」と掛けた洒落で店先などに置かれることが多い『たぬきの置物』ですが、そのたぬきの身なりや身に着けている物にも「八相縁起」と言って縁起の良い意味が込められています。
 たぬきの八相とは、「笠、目、口元、徳利、通帳、お腹、金袋、尻尾」で
笠・・・・災難や悪事を避け、身を守ってくれますように
目・・・・大きな目で周囲に気を配り、正しく物事を見られますように
口元・・・常に笑顔でいることで商売繁盛に繋がりますように
徳利・・・飲食に困らないよう、徳を持てますように
通帳(帳簿、大福帳)・・世渡り上手は信用第一
お腹・・・慌てず騒がず常に冷静沈着に大胆な決断し行動できますように
金袋・・・金運に恵まれますように
尻尾・・・太い尻尾は縁起の良い末広がりを表し、大きく太くしっかりと事を終えることができます
     ように
とそれぞれに意味があります。
 初期の『たぬきの置物』は、本物のたぬきに似せていたので野性的なものだったようですが、時の流れと共に形が丸くなり、表情も愛らしく可愛らしいものへと変化してきているようです。